「服」カテゴリーアーカイブ

世界中のトレンドウェアブランドを簡単に購入するための便利な購入ルートと、そのメリットを紹介します。

百貨店5月度は初夏物の衣料品が苦戦 大型連休の効果は限定的

百貨店大手5社の5月度の売上高(既存店ベース)は、三越伊勢丹が前年同月比1.8%減、高島屋が同0.1%減、大丸松坂屋百貨店が同1.1%増、そごう・西武が前年同月並み、阪急阪神百貨店が同0.2%増だった。改元に伴う大型連休によって前年同月に比べて土日・祝日が2日多かったにも関わらず、低調で終わった。引き続きボリュームの衣料品が足を引っ張っており、前半の低温で初夏物の動きが鈍った。

衣料品に関しては各社とも後半は気温の上昇に伴ってワンピースの販売が上向いたものの、前半の苦戦をカバーするほどではなかった。婦人服では高島屋が同4.1%減、大丸松坂屋が売り場の集約もあって同4.6%減、三越伊勢丹の基幹3店舗(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)が同0.7%減だった。そごう・西武はワンピースなどのけん引で前年実績をクリアした。

引き続きインバウンド(訪日客)と国内富裕層の消費は旺盛だ。大丸松坂屋の免税売上高は同23%増と高い伸び率を維持した。阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)も免税売上高は同11%増で、ジュエリーや海外ブランドのバッグ、化粧品がよく売れている。そごう・西武では時計が2ケタ伸長となった。

藤原ヒロシの「モンクレール ジーニアス」 セカンドコレクションが発売

モンクレール Tシャツ コピー、8人のクリエイターとのコラボプロジェクト「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」から、藤原ヒロシがデザインする“7 モンクレール フラグメント ヒロシ・フジワラ”のセカンドコレクションを6日発売した。メンズを取り扱う全国の「モンクレール」各店舗、主要セレクトショップで販売している。

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6月に発売したファーストコレクションはモンクレールの2018年1~6月期の全体売り上げの10%を占めるほどの人気を見せた。メンズコレクションでありながら、購入者の半数が女性だったという。

optimize.webp今回発売したセカンドコレクションは、ベビーブルーやエレクトリックブルーといったクールなカラーが主役。アパレルは、トリコロールやスカンジナビア、ジオメトリックモチーフ柄のセーターの他、「MONCLER To the South, To the West, To the East, To the North」のレタリングが施されたフランネル素材のタータンチェックシャツやダウンジャケットなどを用意。“MONCLER FRAGMENT”ロゴが際立つバックパックやハイキングブーツなどもラインアップする。

天然素材にこだわったジェンダーレスの新ブランド 販売価格は卸先が決める

奥田亜紀乃が手掛ける洋服とテキスタイルの新ブランド「マスノウ デザイン(MASNOU DESIGN)」が2019年春夏からスタートした。ジェンダーレスかつエイジレスな洋服と、スペインなどで生産したオリジナルテキスタイルの両方を受注販売している。4月中旬に行った展示会では、19-20年秋冬ウエアと20年春夏向けのテキスタイルを発表した。

ブランドの強みは天然原料にこだわったオリジナルの生地だ。強ねん糸を高密に織り上げ、程よいストレッチの利いたスペインのコットン、日本と中国で生産したシルクやコットン、ウールなどを掛け合わせた布帛素材など。オリジナル生地はデビューシーズンの19年春夏に6社へ卸し、すでに著名なデザイナーズブランドも使用しているという。

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洋服のデザインは一見シンプルだが、普遍的なこだわりがつまっている。「性別や年齢、サイズの既成概念にとらわれず、両親とも着回せるくらい自由で、着方を着る人に決めていただくような服を作りたかった」と奥田デザイナーが話すように、商品は全てユニセックスで着用できるもの。パンツはウエストをゴムにして、ジャケットは紳士服に合わせて左前で仕立てフリーサイズの1サイズ展開。色はエクリュ(生成り色)、ネイビー、ブラックなどベーシックカラーを取り入れ、コートやジャケットには財布やスマートフォンもすっぽり入る大きなポケットを付けているのもポイントだ。

価格設定は洋服としてはユニークで、電化製品やドラッグストアのコスメのように商品の参考上代を提示し、卸先に販売価格設定を委ねている。「私自身が決めつけられることが好きじゃないのもあるが、販売スタイルは店によって異なるので、店頭に並べる価格は自由に決めていただきたい」と奥田デザイナー。19-20年秋冬商品の参考上代はアウターが4万9000〜7万9000円、シャツ型のライトアウターが4万3000〜5万9000円、シャツ・ブラウスが2万5000〜4万3000円。カットソーが1万9000円、ボトムスが2万3000〜4万3000円、テキスタイルバッグが1万3000〜2万4000円、ハットが1万8000〜2万3000円など。

ブランド名の“マスノウ”はスペインのバルセロナ近郊の町の名前で、スペイン語で“mas”が“もっと”(英語のmore)、“Nou”が“新しい”(英語のnew)を意味する言葉でもある。「マスノウを訪れたとき、暮らしの豊かさや人のやさしさなど、都会とは異なる贅沢さを感じた。その感覚をブランドに反映させたい」と奥田デザイナー。ブランドコンセプトに「豊かさ、多様性、普遍性、新価値」を掲げ、長く使えて着回しの利く服を提案する。

デザイナーの奥田は、東レインターナショナルや伊藤忠モードパルなどでのテキスタイル担当を経て、ワールドの生産を担うワールドプロダクションパートナーズで「マスノウ デザイン」の前身となるユニセックスブランド「エー グリーニング(A GREENING)」をスタート。同社を退社後、18年に「マスノウ デザイン」を始動した。19年春夏は福岡のピクチャー、長崎のデソートクロージングカンパニーなどセレクトショップ8店舗で取り扱っている。