アディダス ジャパンは25日、翌26日にリニューアルオープンを控えるアディダス ブランドコアストア渋谷をメディアに公開した。店舗構成は従来までの地上3階と地下1階に加え、新たに4階のフロアも使用。1〜3階で「アディダス」のスポーツカテゴリーを、地下1階で「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」を取り扱い、新設した4階は多目的スペースとなる。売り場面積は計999平方メートルと、日本最大級の旗艦店になった。
リニューアルのコンセプトは、店舗をスタジアムのバックヤードに見立てた“スタジアム 2.0”だ。これまでもコンセプトは“スタジアム”だったが、同様にコンクリートを基調とした無機質さを土台としながらも、ビビッドカラーや植物などの有機物を加えるなどしてアップデート。入り口は店舗(バックヤード)から街(フィールド)へと繰り出すプレーヤーズトンネルとし、試着室もロッカールーム仕様にするなど、いるだけでスタジアム内の選手気分を味わうことができる店内となっている。
1階では、訪日外国人や観光客へのアプローチを目的とした東京がテーマのアイテムと、勢いが強いメンズ&ウィメンズのランニングカテゴリーを取り扱う。東京がテーマのアイテムの目玉は、渋谷パルコの工事仮囲いのアートウォールでも知られるコラージュアーティストの河村康輔とコラボレーションした“SHIBUYA Tシャツ(3色展開、3990円。428枚限定)”だ。河村氏はコラボTシャツに加え、1階と地下1階の什器や壁にもグラフィックを提供。中でも地下1階の柱は、アディダスの歴代広告が年代順に重ね貼りされ、あたかもそこに昔からあったかのような演出で、訪れたユーザーもさらにその上に好みのステッカーを貼ることができる。なお、24日に発表された「ミッソーニ(MISSONI)」とのコラボコレクションは1階に並ぶ。
2階はメンズフロアで、「レアル・マドリードCF(REAL MADRID CF)」のユニホームをはじめとしたフットボールのアイテムや、アディダス所属のNBA選手とマーベル・コミックス(MARVEL COMICS)のコラボスニーカーなど、スポーツカテゴリーがメインにそろう。同様に3階はウィメンズフロアだが、オンラインストアで購入した商品を店舗で受け取れる専用カウンター“CLICK & COLLECT”を設置。実店舗での購入体験に加え、オムニチャネルショッピング体験の実現にも注力した。
新フロアとなった4階は、「アディダス シブヤ スタジオ(ADIDAS SHIBUYA STUDIO)」と呼ぶさまざまなイベントを行う多目的スペースと、ロッカールームを設けた。オープンから5月8日までは、河村氏とのアートエキシビション「Future of Shibuya」を開催し、その後はアディダスのグローバルランニングコミュニティー「アディダス ランナーズ トーキョー(ADIDAS RUNNERS TOKYO)」や、女性のためのマルチスポーツコミュニティー「ミィーキャンプ(MeCAMP)」会員向けのイベントなどを実施する予定だ。