蜷川実花と伊勢丹の協業ブランド 今季のテーマは女性の持つ“艶感”

三越伊勢丹と写真家の蜷川実花によるコラボレーションブランド「クロス エム/ミカ ニナガワ(CROSS M / mika ninagawa)」による2シーズン目の2017-18年秋冬コレクションは、黒を基調に光沢のある青や赤を差し、大人の女性らしさを際立たせた“GLOSSY LADIES(艶やかな女性)”がテーマ。透け感のあるブラウスや、胸元にスリットを施し無数のバラをプリントしたドレスが、女性の持つ艶やかさを引き立てる。

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秋冬は、洋服と同柄のタイツなど小物でも鮮やかで美しい世界観が楽しめる(各2900円~)。伊勢丹の公式サイトでは、ドレスと同柄の8種類の生地から一つを背面に選び、さらに9色から前面と持ち手の色をチョイスする、総計72通りの組み合わせから自分好みのトートバッグを作ることができるオーダーも期間限定で受注している。

「クロス エム/ミカ ニナガワ」は“Dress up everyday”(日常こそドレスアップしよう)をコンセプトに、蜷川実花の写真を用いたテキスタイルの生地を使用し、洋服や小物を展開するブランド。色鮮やかな花々や女性の唇など遊び心のあるプリントに細やかなレースを施したデザインは、女性らしさと着心地の両方を満たす。同社のECサイトと伊勢丹新宿店本館3階リ・スタイルをはじめとする伊勢丹の一部店舗や大阪のルクアイーレ4階イセタン クローゼットなどで取り扱っている。

百貨店5月度は初夏物の衣料品が苦戦 大型連休の効果は限定的

百貨店大手5社の5月度の売上高(既存店ベース)は、三越伊勢丹が前年同月比1.8%減、高島屋が同0.1%減、大丸松坂屋百貨店が同1.1%増、そごう・西武が前年同月並み、阪急阪神百貨店が同0.2%増だった。改元に伴う大型連休によって前年同月に比べて土日・祝日が2日多かったにも関わらず、低調で終わった。引き続きボリュームの衣料品が足を引っ張っており、前半の低温で初夏物の動きが鈍った。

衣料品に関しては各社とも後半は気温の上昇に伴ってワンピースの販売が上向いたものの、前半の苦戦をカバーするほどではなかった。婦人服では高島屋が同4.1%減、大丸松坂屋が売り場の集約もあって同4.6%減、三越伊勢丹の基幹3店舗(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)が同0.7%減だった。そごう・西武はワンピースなどのけん引で前年実績をクリアした。

引き続きインバウンド(訪日客)と国内富裕層の消費は旺盛だ。大丸松坂屋の免税売上高は同23%増と高い伸び率を維持した。阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)も免税売上高は同11%増で、ジュエリーや海外ブランドのバッグ、化粧品がよく売れている。そごう・西武では時計が2ケタ伸長となった。